プログラムの一場面

地域の福祉マップ作成体験
 バリアフリーチェックや車椅子・アイマスクなどの体験は、福祉マップ作成と連続させることで、幅の広い効果が期待できます。例えば、車椅子体験の良さは「バリアがあると大変だ」と共感できることです。街に出てバリアフリーチェックを体験すると、障がい者のおかれている現実社会を目にします。でも、ここまでは「大変なこと」が「分かった」に留まります。
しかし、重要なのは「なぜ大変なのか」「どうしたらいいのか」「問題はどこにあるにか」を考えていくことです。体験後にグループで福祉マップを作成する過程では、一人ひとりの気づきをみんなで共有し、みんなの問題意識へと発展していきます。障がい者が大変なのではなく、だれにとっても暮らしやすい社会をともにつくっていこうと視点が変化するのです。
それは街づくりへの参画であったり、障がい者の人権を自分のこととして考えることにもつながっていきます。
 大切なポイントは、障がいを持つ者がアドバイザーとして参加すること。子どもたちが抱く疑問や質問へ適切に答えることができます。