ボランティア受け入れ10カ条=受け入れ準備チェック=

第1条 「ボランティア」を受け入れ活用していくことを
     組織全体で共有しましょう。

     ボランティア募集をして施設にボランティアを受け入れたい。でも組織内で
     その必要について職員全体で共有ができていますか?

第2条 何のために受け入れるのかを目的を明確にしましょう。

     なぜボランティアを募集したいのでしょうか。なぜボランティアを受
     けいれるのでしょうか。
     その目的を具体的に考えてみましょう。漠然とした目的ではなく、
     具体的な目的を明確にしましょう。

 第3条 目的と活動内容(プログラム)の一貫性を確認しましょう。

     ボランティアを受け入れるプログラムの企画内容が、目的を達成
     するものとなっているかが大切です。
     目的が「地域に開かれた施設にするため」
     でも、実際の活動はリネン室内での作業…など実際に
     施設・サービスを利用する方々と、ボランティアが交流したり
     話をすることがプログラムになかったら…どうでしょうか。
     目的とすることがボランティアに本当に伝わる内容や展開
     になっているか、受け入れプランを練りましょう。

第4条 企画段階からボランティアが参画できるような工夫をしよう。

     ボランティアの自発性や参加度を高めるためには、
     ボランティア自身が受け入れプログラムの企画に参加したり、
     意見が反映されるようにすることも大事です。

第5条 ボランティア自身が選べること

     「選ぶ」ということは自己決定していく大事なプロセスです。
     ボランティア自身はなぜボランティアをしたいと思っているのでしょうか?
     理由をしっかりと引き出し、ボランティアの自己実現を支援して
     いくためにも、複数の受け入れプログラムのコースを設けるなど、
     ボランティア自身が選べる環境をつくりましょう。

 第6条 ボランティアを受け入れ、そのチカラを活かすための体制を
     整えましょう。

     ボランティアの力を活かし、活動を継続させていくためには、
     受け入れるために体制を組織内で整えていくことが大切です。
     ボランティアの気づきや意見、提案を受け止め、反映していく
     姿勢と体制は整っていますか。

第7条 事前説明会・オリエンテーションはしっかりと

      ボランティア募集に際しては、事前説明会を開き募集
      内容について直接、詳しく伝えることが大事です。
      また実際に活動を始める前のオリエンテーションも開催し、
      ボランティアの不安やわからないことに答えてあげてください。
      ボランティアを募集・受け入れる団体の期待とボランティア希望者
      の期待は一致しているでしょうか。
      オリエンテーションで事前にきちんと伝えましょう。

第8条 万が一にも備えましょう

     活動中の事故など、リスクはつきもの。
     具体的なリスク対処として保険に加入ることが有効な手段の
     ひとつとしてあげられます。
     しかし保険に加入することがすべてではありません。
     保険はあくまでも金銭的な損失を補償するものでしかないのも
     事実です。ボランティアの役割や責任範囲をしっかり把握して
     行動できるように「合意書」を取り交わす、スキルアップのフォロー研修を
     実施をするなどリスクマネジメントを行いましょう。

 第9条 終了後、振り返りを行いましょう

     ボランティア、企画者、スタッフともに振り返りが大事です。
     ボランティアが 「うまくいかなかった」「できなかった」
     という経験も大事にしましょう。
     次はどうしたらいいのか、どうしたいか、そのために何ができるかを
     一緒に考えることで、次の活動につながります。
     また、ボランティア、受け入れ側両方の期待していた成果はあったのか
     どうかも振り返り、次のプログラムに反映していきましょう。

 第10条 感謝を伝えましょう

      感謝の気持ちを伝えることは、次回の活動への励みになります。
      ぜひ、心から「ありがとう」の一言を!どのような方法で
      感謝の気持ちを伝えるかは、ぜひそれぞれで工夫してみてください。