ボランティアQ&A

A.自分から進んで行動することだよ!
  誰でも、いつでも、どこでも始められるんだ!
  自分で行動を起こすからには、責任を持とう!

 わたし発!語源はラテン語「voluntas(ボランタス)」の自由意志です。英語「volunteer」では「有志、志願兵」、動詞では「自ら進んでやる」と訳されます。無理やりではなく、自分からすすんで行動を起こす、その意思や姿勢のことです。

 例えば、困っている人がいれば声を掛ける、ゴミが落ちていたら拾う、「放っておけない・・・」「我慢できないから・・・」という気持ちからとる何気ない行動が始まりです。ちょっとした気付きや思いつきから始まる「わたし発」の行動がボランティアです。
いつでもどこでも!ボランティアは誰でも、いつでも、どこでも「自分の気持ち一つで」始められます。「あぁしたい」「こうしたらもっといいのに・・・」という気持ちを、ほんの少しの勇気を持って行動にしていくことから始まります。

 責任を持って!「わたし発」の「わたしが主役」の活動です。義務や義理では長続きしません。もちろん嫌なことはしなくてもいいし、好きなことにトコトンこだわることができます。でも「わたしが主役」で「好きなこと」をするというのは、決して「自分勝手な活動」をするというわけではありません。ボランティア活動には相手「人、動物、自然など」が存在します。相手の立場になって考えることはもちろん、自分で進んで行動するからには自分で責任を持つことが大切です。


Non-Profit Organizations(非営利組織)のことです。営利を目的とせず、社会的な使命(ミッション)をもった民間組織のことで、通常「民間非営利団体」と呼ばれています。「非営利」とは、活動で利益を得ることがありながらも、それを一部の人間で分配するのではなく、次の事業に活用しながら社会に還元します(職員給与は管理費に含まれます)。広義のNPO の中には、社会福祉法人、学校法人などの公益法人を含みますが、狭義のNPOは市民活動の自発性にもとづく市民活動団体を指します。NPOには、特定非営利活動促進法に基づく法人格を持つNPO法人もあれば、法人格を持たない組織もあります

広報誌・チラシ作成には「5つのDON!」が必要です。

①どんな人から=私たちの団体は何か
 団体の空気感を覚えてもらう
トーン(感じ)&マナー(様式)を決めて、いつも同じものを使う。できるだけ同じ情報を同じところに配置。ロゴ、イメージカラー、レイアウトなど一貫して出していると、ぱっとみて「あの団体のだ」とすぐ分かってもらえる。

②どんな人へ・・・ターゲット
 どんな人に伝えるのかを探していく作業はとても大事。伝え方(タイトル、コピー、サイズ、色、etc)は、その人に伝わる方法を選んでいく。ターゲットにとっていいかどうか。作り手であるNPOの個々のスタッフの感情や好き嫌いで判断しない。どういうふうにターゲットを選定していったらいいか迷ったら、ターゲットに意見を求めればいい。

③どんな点を・・・「訴求ポイント」
 とにかく手にとってもらうために、最も強調するポイント(訴求ポイント)は何か。「なに?なに?」と思ってもらうことがまず大事。聞いてくれる耳を広告で作っていく。いろいろ伝えたいことはあるが、まずこっちを向いてもらう情報を出す。どのような人を集めたいかで、サイズ、レイアウトや字体や大きさなどを変える。曜日、募集人数、キャッチコピー、有名人講師、託児の有無など、ターゲットが最も関心のある情報を強調する。

④どんな手段で
ターゲットが手に入れられる手段や場所を選ぶ。
例1)あるチャイルドラインの案内
 電話相談にかけない子、なんか楽しくないと思っている子、学校を信じていない子がターゲットなので、学校の配布物には一切混ぜない。どんなチラシならば手に取るか。「テレフォンカードでは」という意見が出たが、今の子どもたちは携帯世代。この子たちにとって身近なサイズは? 彼らは『遊戯王』(キャラクターカード)を買って集める世代。このサイズにした。TSUTAYAやレンタルショップに置いた。すると、圧倒的にとっていく。「僕に対するラブレター」と一瞬に判断してとっていく。

⑤どんな時期に
ターゲットがいつ、そのチラシを取ることができるか考える。
例1:「介護保険なんでもテレホン」のちらし
 介護に悩んで自殺した人が出てしまった。チラシが届いていなかった。配った場所し、病院・市役所の保健課・スーパー・駅だった。しかし、ターゲット(介護に悩む人)は、周りをみる余裕のない人たちという分析ができていなかった。伝えられる立場にあるのに、伝わっていないということは責任が大きい。再度検討しなおし、配食の時間が、介護している人がチラシを手に取れる接点ということがわかった。お弁当のふたサイズに変えてふたにのせた。すると相談電話の件数がぐっと増えた。