できた!グループを動かす5つの力

 

「何か社会や地域に役に立つことをしたい」という想いを持った人が、仲間とともに、「グループ・団体をつくる」というところからNPOやボランティア団体がスタートします。そのできたグループ・団体を動かしていくためには、どのようなチカラが必要なのでしょうか。

 

 さぁ活動!

 

 仲間が集まり、グループ・団体ができたら、どのように活動を展開させていくのでしょうか。多くの団体では、以下のようなことを行って活動を作っているのではないでしょうか。
●定期的なミーティングを持ちながら、計画を立てる。
●誰が代表で、誰が会計で…と、ゆるやかな組織ができある。
●会費はいくらで、定例会はいつで…などゆるやかなルールができあがる。
 
 団体の成長過程として、以下のようなステップがあります。

【創生期】
団体が生まれ、活動がスタートする。一人ひとりが想いと情熱を持って勢いよく活動が始まります。

【成長期】
活動が活発になっていく。失敗を繰り返しながら、「よりよいサービスを多くの人に!」と、工夫と改善を繰り返しながら展開していきます。

【安定期】
活動がうまく回る時期。安定してくると、団体の課題・問題点が見え始め、利用者やサービスを受ける人や、そして団体内部のメンバーから不満が声となって現れたりします。

【変革期】
組織的に団体運営の見直しを求められます。この時期を乗り越えることができた団体には、新しい展開が生まれてくるが待っています。しかし、乗り越えることができなければ、衰退の道を歩むことにも…。

 

チカラ1 想いを貫き続けられる力 (想貫続力=ソウカンゾクリョク)

 

 NPOの想いは、社会を変え、地域の課題を解決していくことです。想いを持って、10年、20年活動し続けて、やっと社会が変わったかなと実感できるのかもしれません。想い(使命)の実現に向け、明確な目標と、それを達成するための計画を持ち、粘り強く団体が活動を展開し続けられる力が求められます。

 

チカラ2 皆で決めて動ける力 (皆決動力=カイケツドウリョク)

 

 どの団体にもリーダー的な存在の人がいて、団体の活動を支えるメンバーがいると思います。そのようななか、何か物事を決めようとしたとき、リーダーの意見が強くなったり、その声に、他のメンバーが押されたりすることはないでしょうか。そして、物事を決めた後、リーダーは「気をつけていたのに、また押し切ってしまったなぁ…」、メンバーは「またリーダーが突っ走っている」「リーダーが言うから仕方がない、やるか」という思いがなんとなく後に残る。このようなことがどの団体にもあるのではないでしょうか。
 団体を立ち上げて間もない時期はこれでうまくいく場合もあるとは思いますが、しばらくするとメンバー間に不平不満が出てきて、活動についていけなくなる人も出てきたりします。そうなる前に、団体の意思決定方法を見直してみてはどうでしょうか。みんなが納得できる判断基準となるルールをつくり、決定できるように、そして、皆で動いていけるように。それが、団体の可能性を最大限に引き出していくのではないでしょうか。

 

チカラ3 人の力を活かす力 (人力活力=ジンリキカツリョク)
 

どの団体も必ず"人"がいます。短期間関わってくれるボランティアスタッフだったり、団体の運営を中心で担っている無給のスタッフだったり、専従の有給のスタッフがいたり。しかし、そのスタッフの力が団体の中で最大限に活かされているでしょうか。
 スタッフの能力と性格を理解し、スタッフに仕事を任せる。かつ、質を保つことができるように、仕事を影で見守る。このようなリーダーがいる団体では、人の力が最大限に引き出され団体の大きな力となって活かされていくことでしょう。そして、団体の文化として人を育てる仕組みがつくられていると、継続的な活動に結びつくはずです。

 

チカラ4 金を作り動かす力 (金作動力=キンサクドウリョク)

 

NPOは、何でも無償で、すべて自腹を切って活動しているわけではありません!会費・寄附金・助成金・補助金・事業収入など多様な資金源を、団体がバランスよく獲得し、活動に活かしていくことができます。しかし、これができなれば団体の想い(使命)を達成するように活動を継続していくことができません。
 いかに会員を獲得し、会費を集めるか。いかに事業や仕組みをつくり、お金も活動も回していけるようにできるか。この力が、最も団体運営(経営)には求められます。どの団体も、頭を悩ませるところです。

 

チカラ5 動きを振りかえりより良くできる力 (動振良力=ドウシンリョウリョク)

 団体の運営においても、活動における事業一つ一つをとっても、活動することが目的にならないように、やりっぱなしにならないようにしていく必要があります。そうするためには、自らの活動を振り返り、見直し(自己評価)ていくことが重要です。また、参加者や、サービスを提供している受益者(顧客)、活動に協力してくれているボランティアスタッフなどに、聞いてみる(他者評価)ことも重要なことです。このような評価を経て、団体の目的を再確認したり、事業のやり方、内容を改善させたりすることで、団体としてさらにステップアップすることができるはずです

 

次回は、NPOを動かす5つの資金源 です
お楽しみに!

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