上手に広報誌、チラシを作るには?

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広報誌・チラシ作成には「5つのDON!」が必要です。

①どんな人から=私たちの団体は何か
 団体の空気感を覚えてもらう
トーン(感じ)&マナー(様式)を決めて、いつも同じものを使う。できるだけ同じ情報を同じところに配置。ロゴ、イメージカラー、レイアウトなど一貫して出していると、ぱっとみて「あの団体のだ」とすぐ分かってもらえる。

②どんな人へ・・・ターゲット
 どんな人に伝えるのかを探していく作業はとても大事。伝え方(タイトル、コピー、サイズ、色、etc)は、その人に伝わる方法を選んでいく。ターゲットにとっていいかどうか。作り手であるNPOの個々のスタッフの感情や好き嫌いで判断しない。どういうふうにターゲットを選定していったらいいか迷ったら、ターゲットに意見を求めればいい。

③どんな点を・・・「訴求ポイント」
 とにかく手にとってもらうために、最も強調するポイント(訴求ポイント)は何か。「なに?なに?」と思ってもらうことがまず大事。聞いてくれる耳を広告で作っていく。いろいろ伝えたいことはあるが、まずこっちを向いてもらう情報を出す。どのような人を集めたいかで、サイズ、レイアウトや字体や大きさなどを変える。曜日、募集人数、キャッチコピー、有名人講師、託児の有無など、ターゲットが最も関心のある情報を強調する。

④どんな手段で
ターゲットが手に入れられる手段や場所を選ぶ。
例1)あるチャイルドラインの案内
 電話相談にかけない子、なんか楽しくないと思っている子、学校を信じていない子がターゲットなので、学校の配布物には一切混ぜない。どんなチラシならば手に取るか。「テレフォンカードでは」という意見が出たが、今の子どもたちは携帯世代。この子たちにとって身近なサイズは? 彼らは『遊戯王』(キャラクターカード)を買って集める世代。このサイズにした。TSUTAYAやレンタルショップに置いた。すると、圧倒的にとっていく。「僕に対するラブレター」と一瞬に判断してとっていく。

⑤どんな時期に
ターゲットがいつ、そのチラシを取ることができるか考える。
例1:「介護保険なんでもテレホン」のちらし
 介護に悩んで自殺した人が出てしまった。チラシが届いていなかった。配った場所し、病院・市役所の保健課・スーパー・駅だった。しかし、ターゲット(介護に悩む人)は、周りをみる余裕のない人たちという分析ができていなかった。伝えられる立場にあるのに、伝わっていないということは責任が大きい。再度検討しなおし、配食の時間が、介護している人がチラシを手に取れる接点ということがわかった。お弁当のふたサイズに変えてふたにのせた。すると相談電話の件数がぐっと増えた。