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■収集系ボランティア
=まずはやってみよう。お手軽収集ボランティア!=
▼収集をはじめる前に
ボランティアに興味はあるけれど、なかなか活動に係わる時間がない…それでもボランティア活動に『係る・支える』ことができる方法の1つに、『収集ボランティア』があります。気軽にできるボランティア活動で、収集するモノ、収集している団体も様々です。また、収集したものを直接団体に寄贈するだけではなく、収集したものを販売・換金して団体に「寄付」をするという支援もできます。
自分でできることは何か、何に役立てたいのか、送り先団体はどこにしたいのか、どのように支援をしたいのかなど、目的をしっかり決めて計画的に行うことが大切です。
ここでは、代表的な収集ボランティアについての、それぞれの集め方、送り方のルール説明と送り先団体を1部ですが御紹介します。
▼使用済み切手・使用済みプリペイドカード・書き損じはがきについて
すでに使用された切手・プリペイドカードや書き間違いなどで出せなかった書き損じはがきを集めて、それらを収集している市民活動団体に寄贈することで団体の活動を支援することができます。
【取り組み方】
○使用済み切手○
1.封筒、はがきについている切手のまわりを約1cm 切り取ります。
切手をはがす必要はありません。
2.切手の上または切手から1cm の範囲で消印があるものは消印も
残して切ります。(収集家の中には地域の消印を集めている方もいます。)
3.切手の枚数を数えたり種類別で分けたりする必要はありません。
(団体によっては国内切手と国外切手で分けて送る場合もあります)
4.汚れや破れのない切手を集めます。
5.集めた切手はホッチキスや輪ゴム等で束ねず袋などに入れて集めましょう。
○プリペイドカード○
1.対象となるプリペイドカードと対象とならないカードがあります。
団体によって、取り扱っているカードの種類が異なりますので送りたい
団体に確認しましょう。
2.線や傷、書き込みがされているなどのカードは換金の対象となることが
できません。状態のいいカードを集めましょう。
3.枚数を数える必要はありません。
4.ほとんどの団体が未使用のカードも受け付けています
○書き損じはがき○
1.宛名や文章を間違えるなどで出せなかった書き損じはがきや未使用のはがきを
集めます。
2.郵便局発行のはがきが対象で、市販のハガキは対象となりません。
3.汚れていたり、すでに送られたはがきは対象となりません。
(2)集めたものを収集団体に送る
収集している団体はいくつもあります。活動を支援したいと思う団体に送りましょう。
※収集団体を選ぶ時のポイントと当センターが把握している
収集団体についてはこちら
▼衣料について
もう着ることがなくなったけど、まだまだ着られる、着てほしい…。そんな「中古衣料」をフリーマーケット等で販売し、その売り上げを 寄付したり、衣料の支援をしている団体に寄贈するといった方法があります。
【取り組み方】
1 衣料の取扱
中古衣類を取り扱っている団体に衣料を寄贈しようとするときは、団体それぞれに取り扱っている衣料の種類があります。また郵送で送るなどの場合郵送料を自己負担の場合もあります。必ず送る前に団体に連絡をとりましょう。
2 衣料の状態の確認
大切なことは、まただれかに着てもらうということです。「もう着ないからだれかにあげよう」「処分しなくては」という気持ちではなく、だれかに着てもらいたい!という気持ちが大切です。そのためにも、送る前に衣料の状態を確認しましょう。
◆中古衣料を活用するときのチェック項目◆
・衣料の状態確認
□衣料は洗濯・クリーニングされていますか?
□汚れや破れほつれなどはありませんか?
□あまりにも着古したものではありませんか?
※ 衣料支援をしている団体は、いらなくなった衣料の手軽な処分先ではありません。衣料を通して社会貢献をするという視点が必要です。
※収集団体を選ぶ時のポイントと当センターが把握している
収集団体はこちら
▼空き缶・プルタブ
○アルミ缶収集○
捨てられる空き缶などのアルミ缶を集めて、廃品回収等の業者に買い取ってもらって換金した代金が各団体の目的に応じて利用されます。
【取り組み方】
1 回収業者に換金するために、「アルミ缶」「スチール缶」に分け、しっかり水ですすぎ洗いをしま
しょう。
2 アルミ缶を保管する場所、管理、運搬などを考慮して計画的に行いましょう。
3 換金した後の注意事項
・モノを寄贈する場合
□寄贈するモノの価格を調べる
□換金先を決め、アルミ缶の買い取り価格を調べる
□購入するために必要な、アルミ缶の量を調べる
・換金して寄付する場合
□寄付する目標金額を立てる
□換金先を決め、アルミ缶の買い取り価格を調べる
□目標金額に必要なアルミ缶の量を調べる
・アルミ缶収集と環境保護の視点
アルミ缶収集を始めていくうちに集めることに集中してしまい、たくさんのエネルギーを使って作られるアルミ缶を消費してまで集めることになってしまうかもしれません。しかし、それでは環境保護の視点が入らない収集になってしまいます。福祉の視点だけでなく環境保護の視点も入れた計画・収集をしていくことが大切です。
4 アルミ缶と車いす
アルミ缶を集めて車椅子を贈ろうという取り組みをよくききますが、必ずしもアルミ缶収集=車いす寄贈ではありません。大切なことは、支援したい団体・個人が何を必要としているかを知り、そのニーズにあった支援をするということです。想いが一方通行にならないよう、支援をしたい相手が何を必要としているのか調べ、目的を立てて相手のニーズに合った支援をしていきましょう。
【プルタブを集めて車いすを贈ろう」にちょっと待った!】
よく「プルタブを集めて車椅子を贈りたいのですがどのくらい集めたらいいですか?」「プルタブを集めたのですが、どこで車椅子に換えてくれますか?」などの問合せがあります。
この『プルタブを集めて車椅子を贈ろう』という活動は、以前のプルタブが缶から切り離されるもので、道路などに散乱しやすかったため、環境美化の一環から散乱するプルタブ集めて新しい資源として車椅子に換えようということからはじまりました。
しかし、現在のプルタブは、散乱防止のために切り離されないようになっています。それを、無理やり手を傷めて取る必要はありません。プルタブを集めて車椅子を贈るというのは、プルタブと車いすを交換するというのではなく、プルタブをアルミ缶業者に買い取ってもらいそのお金で車いすを購入するのです。ですから、プルタブだけでなくアルミ缶も一緒に集めた方がずっと効率的です。
プルタブだけで車いす一台を購入しようと考えると、約140万~200万個必要だと言われており、アルミ缶収集では、約5万5千個と言われています。アルミ缶のほうがプルタブよりも40倍もの価値があります。アルミ缶を買い取る業者もプルタブだけだと細かすぎてアルミにリサイクルするにも手間がかかるとして買取を断ることもあるようです。業者に断られては、せっかく集めたプルタブを持て余すことになってしまします。
収集する際にはプルタブだけでなく、アルミ缶も一緒に収集することをお勧めします。また上述の「取り組み方」にあるように、車いすが本当に必要なのか、支援したい相手のニーズを聞くことが大事です。
※収集団体を選ぶ時のポイントはこちら